『ラリルレ論』とは、RADWIMPS野田洋次郎さんの日記です。
・RADWIMPSが好きな人
・野田洋次郎さんが好きな人
・野田洋次郎さんがどういう人物か知りたい人
野田洋次郎さんが見る「世界観」を知れる一冊となります。
本書の名言、感想をふまえ、『ラリルレ論』の魅力をたっぷりご紹介します。
目次
『ラリルレ論』野田洋次郎の初エッセイ本
『ラリルレ論』
著者:野田洋次郎
出版:文藝春秋 (2015/5/15)
RADWIMPS野田洋次郎が綴った、時空を超えた記録。
待望の書き下ろし初書籍!
『ラリルレ論』ってどんな内容なの?
- 野田洋次郎さんの日記
- 一年後に読み返して、新たに思ったこと
①は、2014年2月〜7月までかけての半年間に及ぶ日記です。
約22万人動員したRADWIMPSライブツアーの際に、野田洋次郎さんが書いた記録です。
②は、一年後の野田洋次郎さんです。
見返して新たに思ったこと、補足、答え合わせ、発展で書かれた文章が、日記の後に太字で書かれています。
時空を超えた二人の”野田洋次郎”がこの本で交わります。
『ラリルレ論』ってどんな人向けの本?
RADWIMPSが好きな人全員におすすめしたい本です。
深く美しい歌詩を書く人も、一人の人間である
「歌詞にはどんな想いが込められていて、どんな考えならこんな言葉が生まれるのか」という疑問を持ち本を読みました。
普段自分が思ってたこと
あぁきっと
ほかの人は思わないんだろうなぁと
悩んでたことがこんなに書かれていて、驚きとともに安心を与えられました。
記憶力がすごいのかな、そこまで小さい頃のことを覚えているの?とか、登場人物一人一人の描写や、出来事の描写が細かくて、本当に自分がそこで体験したり一緒に思い出しているような、「脳内旅行体験」ができました。
レビューにも書いてありますが、野田洋次郎さんも僕らと同じように、悩み、悲しみ、考え、喜び、ありふれた感情をもつ「人」なんです。
なにより常に「ファンへの愛、曲への想い、周りへの感謝」が垣間見えるので、野田洋次郎さんのことをさらに好きになることは間違いありません。
野田洋次郎さんも、同じ地球にいる一人の人間です。
そして普通の人より繊細な人だったりします。だからこそ、誰よりも世界を細かく見ています。
RADWIMPSファンは買って損することは絶対にない一冊です。
『ラリルレ論』のここが面白い!お笑いセンス!
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ここからはRADファン歴15年の僕が、この本の良さを全力でお伝えします。
まずは「お笑いセンス」です。
ふとした瞬間に「面白さ」がやって来ます。通勤・通学中でも読みたくなる中毒性がございます。用法・用量をお守りください。
独特な視点と、言葉使いが絶妙すぎるwww
「この本は絶対面白い…」と確信した箇所。
まず桑原彰。我がバンドギター担当。
…
ぽっちゃり。最近は割り切ってそれを「個性」と呼んではばからない。
7年くらい前一生懸命ダイエットをしてぴちぴちのスキニーを穿き、飯に誘っても「もう6時すぎてるから食べれないよ」と真顔で言っていたあの時の桑に今の姿を見せてあげたい。
「無駄だよ」と。引用元:『ラリルレ論』2014年2月5日
ちょww
ダイエットが実らなかったことを、たった一言で締める野田さん。最高ですww
トイレのウォシュレット「マックス」はダメ
ウォシュレットの強さが「マックス」になっている件について
彼らに言いたい。そこの君に言いたい。
皆が皆、お主のような強靭な肛門を持ち合わせているわけではないのだ。たまに水勢を確認せずにおしりボタンを押すと小学校の頃不意打ちのカンチョウをくらったような衝撃でしばらく仕事など手につかなくなる。引用元:『ラリルレ論』3月9日 15:57
メンバー智史さんが「マックス」にしたままの件をクレームを入れた時
あの満面の笑みで、
「ごめんごめん、あぁうん、俺いつもマックスなんだ」
と言われた。
伊達じゃないなこの男、と思った。
ウォシュレットって、日常のあるあるネタですよねww
そんな些細な出来事が野田さんの視点で面白く描かれています。「視点と言葉しだいで面白くなるんだなぁ」と思いました。
『ラリルレ論』のここが深い!野田洋次郎さんの視点!
居酒屋でお決まり「よろこんで!」
そんな当たり前の光景に違和感を覚えます。
「よろこんで」に至ってはもはや暴力だ。そんなふうに言葉を使っていたらおかしくなるんじゃないの。「喜ぶ」は感情じゃないのかい。躍動じゃないのかい。溢れ出るもんじゃないのかい。
それがデフォルトになって、一斉に連呼される異様さ。思ってないことを言うのに慣れすぎると、心はだんだん荒ぶ。
馴れ馴れしくされるのは嫌だけど、粗末も嫌。
めんどくさい日本人の性格を捉えた掛け声は、言葉本来の意味が無くなってしまっていると考えています。
「(あなたには別に言ってないですよ、まぁ言ってはいますけどね、でもお気にせずに)いらっしゃいませ!」「よろしくお願いしまーす」となるのだ。
そしてそれに応える客や言葉を返す客はいない。
本来の言葉の成り立ちからしたらおかしなこと。日本独自で育んだ文化なんだろう。
諸外国から見た「日本人」ってきっと変わっていますよね。「人とあなり関わりたくない…」という風潮のある日本は、どんな国へ進化していくのでしょうか。
ややこしくなる世の中
「エコブーム」に合わせて車を購入する人について
「エコだから、環境にいいから」というのがまったくもって解せないのだ。
本気で言っている人たちの気がしれない。
引用元:『ラリルレ論』3月5日 17:05
「地球のため」「周りのため」と車を購入する人は、「安く、燃費がいい」と結局ぜんぶ自分のためであることなど、本質を捉えています。
新たに巨大な粗末ゴミを生み出すのとどっちがエコなのかみんな考えたことはあるのだろうか。
理を求めて買ったつもりが、理が崩壊してることに気づいていないと、そんな世の中を鋭く見ています。
この本を読むと、当たり前のような光景・常識に対して「疑問」を持つ重要性に気付きます。
「はい、はい。」と受け身のまま人生を過ごすとは、どれほど危険なことか、自然と考えさせられます。
『ラリルレ論』はファンにたまらない!熱き想い!名言!
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「たかが音楽に載せる飾りじゃないか」という想いと、
「誰かの一生をも変えてしまうかもしれない不思議な魔法」という想い。その間で僕は今も歌詞を書く。
引用元:『ラリルレ論』2月11日 24:30
「誰かの人生を変える」ことを知っているからこそ、言葉をとても大切にされています。
なにか失敗や間違いが起こった時に誰のせいにもしたくないし、成功や成就した瞬間はみんなのせいでありたい。
引用元:『ラリルレ論』2月13日 25:19
メンバーを大切に、スタッフを大切にする想いが、この文章から伝わってきますね。この一文、個人的にめちゃめちゃ好きです。
みんな楽しんでくれたのかな。そうだといいな。
すごい大きな歓声をありがとう。
…
ありがとう、名古屋初日。すっげぇ楽しかった。
そしてごめんね。
明日もきっとすげぇいいライブ。
今日来たあなたたちが嫉妬するくらいね。
引用元:『ラリルレ論』2月15日 24:02
野田さんのファンを大切にする想い
「楽しんでほしい、喜んでほしい」
という熱き想いがこの本からとても伝わってきます。
まとめ
この本を読むと
- 魅力ある野田洋次郎さんも、一人の悩みある人間である
- 常人とは異なるセンスを持っている
- 繊細で愛に溢れ満ちた人
ということがわかります。つまり、
野田洋次郎大好き!RADWIMPS最高!です。
ぜひ一度読んで見てください。
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最後まで読んでいただき、ありがとうございました。
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